私は大学卒業後、東京の信用金庫に勤めていました。日々の業務に不満はなかったものの、どこかでもっと自分を活かせることができないかと感じてもいました。そんな時、求人誌で香港の求人特集を目にし、大学で中国近現代史を専攻していたこともあり、香港にある日系包装資材会社に転職することを決意したのです。

初めての海外での仕事は、苦労の連続でした。中国語も英語も満足にできない私は、コミュニケーションに時間がかかり、スムーズに仕事が運ばないこともしばしばでした。それでも香港の活気あふれる街の雰囲気、人々の心の温かさはそんな苦労を忘れさせてくれるほどのものでした。私は少しずつではありますが、確実に香港に魅了され、この国での仕事に熱中していくようになったのです。

日本企業の駐在員として香港に来てから4年が過ぎ、日本へ帰る時期が近づいてきました。いろいろな苦難を経験しながらも、満足感を得ていた私は悩んでいました。「できれば、もっとここで仕事を続けたい」。そう思っていた時、ある香港の企業家から声がかかったのです。「一緒に新しい会社を作らないか? 工場は私が持っているので、日本企業相手の営業をしてほしい。日本人のあなたと組めばきっとうまく行くよ」。私は勤めていた会社が好きでしたが、人生の岐路ととらえ、この話を受けることにしました。そこで設立したのが、サイバーウィンです。


サイバーウィン設立当初は、新規の顧客開拓のために、毎日のように飛び込み営業に励みました。当然ですね、何にもコネがないんですから(笑)。
努力の甲斐あって、仕事は順調に獲得していくことができるようになりました。しかし、ここでもまた大きな挫折を味わうことになります。一緒に始めた香港企業家が持つ工場では、納期を守らないことが多く、品質のクレームが多発したのです。正直、日本人とは感覚が違うのです。ゆったりというか、大雑把というか…。日本企業相手では、残念ながら通用しない状態でした。営業は自分がしていても、製造する段階では委託という形にとらざるを得ない。この状況を打破するために、私は生活を切り詰めお金を貯め、電子部品専門の自社工場をスタートさせました。その後、サイバーウィンの全株式を買い取り、“丁寧な仕事で高品質な製品を作りつづけること”を実践しながら、現在に至ります。

このようにサイバーウィンは長い歴史を持つ企業ではありませんが、現場の最前線でもまれ、そして成長してきた企業です。お客様のご要望を形にすることでは、業界トップクラスだと自負しています。もし、ご興味がございましたら、ぜひ一度ご連絡をいただけたらと思います。お客様のご要望以外にも、香港や中国本土のお話、業界動向などの様々な情報で、きっとお役に立つことができると思います。



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